●鳴沙山
敦煌の南約5kmに位置し、東西約40km、南北20km にわたる広大な砂の峰が鳴沙山だ。砂漠を歩む隊商といった風景が見られるところである。風が吹くと砂が管弦や太鼓のように鳴る音から、また砂漠を人が滑り落ちる時に地響きのような音を立てることからこの地名がついたと言われている。


この砂はよく見ると赤、黄、緑、白、黒の五色あり、太陽の角度や天候によって、様々な姿をみせてくれる。特に風によって生み出された鋭角の砂丘にできる日向と日陰のコントラストは素晴らしい。ラクダに乗って歩くと、まるで月の砂漠にいるような幻想的な風景を見ることができる。